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元日本語教師の海外日記

元日本語教師・英語教師/現言語教育コンサルタントのブログ🌻

お金で解決できること(フィリピン編)

お金で時間を買う
初めての土地で病院に行くのは相変わらずどきどきしますよね。
慣れない環境ですし、自分の健康に関わることなのでなおさらです。
フィリピンに来て数カ月経ったくらいに緊急外来で病院に行く機会がありました。
とりあえず近くの市立病院に連れて行ってもらって中に入ったら
びっくりするくらいのヒト ヒト ヒト。
マニラの渋滞は世界レベルでひどいので、もし救急車で病院にたどり着いてもはたして助かるのか?(きっと緊急度で違うんでしょうが)
長時間で待つことを覚悟していた私の後ろから、運転手の方がずんずんずんと突き進んで行きます。
心強い背中に私も後をついて行くと、
そこには小さく『エクスプレスレーン』の文字が。
外で待っている大勢の人の視線を感じつつ中に入ると、受付もなにもなく医者のいる部屋にすぐ通されました。
まさにエクスプレス。
緊急外来にエクスプレスレーンがある事実を処理しきらずあっという間にお会計。
500ペソ。 
(日本円で1000円ちょっと、でも現地の日給平均額です)
まさに『時は金なり』

声かけなきゃ負け?
病院を後にして向かった薬局にきっとエクスプレスレーンがあるのだろうと思いながら向かうも、あったのはシルバーレーン
お年寄りなどの人のための特別レーンです。 
ここも人が多かったのですが、みんな並ぶことなく我先にとスタッフの前に集まっています。
声をかけた者が先という経験したことがないシステムで、
『とりあえず最後はあの人みたいだからあの人が終わったら処方箋を渡そう。』と大人しくタイミングを待つという経験をしました。
フィリピンは他にも、ビザ申請やお役所の書類処理などにもエクスプレスレーンを選べることがよくあります。
便利ですが、フィリピンの経済格差が垣間見える一面でもありました。

ちなみに
後日、別の私立の病院に行ったときはエクスプレスレーンもなにもなく、普通に待って診察を受けました。
それでも私の住んでいる地域では外国人やお金に余裕がある人は私立の病院に行くそうです。
患者さんも少なく、薬局でも待つことなく貰えました。
なので薬局で必死に処方箋を差し出すタイミングをみる経験もあれで最後でした。
『なにかあったらここに連絡してね』
私立病院での対応は手厚く、ちょうど担当の女医さんが旅行に行く時期と重なってしまったときも、病状に変化があったら連絡取れるようにとメールアドレスをくれて対応してくれました。
今までに経験したことがない手厚さに感動しました😮